2022-11-15
丸尾康弘「てんし」
詳細
作家:丸尾康弘
作品名:てんし
年代:2022年
技法:楠・彩色
イメージサイズ:16.7×6.8cm
額サイズ:32.2×26.2×3.5cm
サイン:有
プライス:Sold Out
作品について
「木彫スケッチ」シリーズより。
彫刻家・丸尾康弘は、木彫の制作に取り掛かる際、まず四角い木材の正面と右側面に下絵を描きます。
本シリーズは、木を彫り進めていき最終的に切り落とされたこの下絵部分に彩色をした作品です。
白く美しい翼を携え、少しうつむき加減のてんし。
不安や戸惑いの表情を浮かべる小さなてんしは、四本の足を持ち、大地をしっかりを踏みしめた彫刻作品としての完成を遂げました。
弱さと強さ、可愛さと怖さ。
対極の要素が作品の中で調和し、静かで崇高な雰囲気を醸し出しています。
かたちを探るような線描の名残りや朱色の “アタリ” が、その後の制作プロセスを彷彿とさせています。
彫刻としての命を吹き込まれる一歩手前の瞬間を切り取った、立体と平面の狭間のような魅力のある作品です。
幅1.4cmのシンプルな木製ボックス額に、作品が土台から少し浮き出る仕様でセットされています。
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