2024-04-16

有元利夫「『NOTEBOOK 1982』より Pl.52」

有元利夫 NOTEBOOK 1982 Pl.52

詳細

作家:有元利夫

作品名:『NOTEBOOK 1982』より Pl.52

年代:1982年

技法:エッチング ed.77

イメージサイズ:5.5×3.8cm

額サイズ:33×28×2.2cm

サイン:有

プライス:Sold Out

作品について

初期ルネサンス絵画の古典的な様式を軸に、イタリアのフレスコ画と日本の仏画を融合させた独特の画風で抒情的な絵画世界を表現する天才画家、有元利夫。

惜しくも38歳という若さで夭逝したにも関わらず、その画業は多くの愛好家や追随者を残すほどの影響を与えました。

こちらは、画家が世を去る3年前に77ギャラリーより発刊された、21点の銅版画から成る版画集『NOTEBOOK 1982』に収録された一枚です。

有元利夫らしい、小さな頭部と量感のある体つき。

手を上げてこちらを向く人物は、何を語ろうとしているのでしょうか。

小品でありながら、全体に漂う宗教的静謐さや古典様式への憧憬の念は、大作から受ける印象と引けを取りません。

信仰や空想、祈りといった抽象的な概念が凝縮された秀作です。

マージンには、直筆サインと限定番号の書き込みがございます。

幅1.5cm程のシンプルな木製額に入っています。

シートのコンディションは良好ですが、額にはわずかなスレや裏板の小さな汚れ等、若干の経年変化が見られます。

展示する上でほとんど気にならない程度かと思われますが、古い作品の持つ特性として予めご理解くださいませ。

残された作品がわずかのため、一つひとつの版画作品も大変希少なものとなりました。

アートコレクションや、大切な方への贈り物にいかがでしょうか。

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