2023-06-11
有元利夫「『NOTEBOOK 1985』より Pl.123」
詳細
作家:有元利夫
作品名:『NOTEBOOK 1985』より Pl.123
年代:1985年
技法:エッチング ed.135
イメージサイズ:7.4×7cm
額サイズ:25.7×24.8×2.3cm
サイン:画室印有
プライス:Sold Out
作品について
初期ルネサンス様式を軸に、イタリアのフレスコ画と日本の仏画を融合させた独特の画風で抒情的な絵画世界を表現する天才画家、有元利夫。
惜しくも38歳という若さで夭逝したにも関わらず、その画業は多くの愛好家や追随者を残すほどの影響を与えました。
こちらは、有元利夫が亡くなった1985年に発刊された版画集『NOTEBOOK 1985』に収録された一枚です。
小さな頭部と、不相応なほどに大きな首や腕。
どこか超越した象徴的な雰囲気を湛えた、画家の描く典型的な人物像です。
7cm角ほどの画面に描かれた小さな銅版画ですが、全体から醸される古典様式に対する傾倒は、大作から受ける印象と引けを取りません。
信仰や空想、祈りといった抽象的な概念が、静かな絵画世界の中に満ち溢れた秀作です。
マージンには限定番号と共に、画室印が押されています。
残された作品がわずかのため、一つひとつの版画作品も今では希少なものとなりました。
アートコレクションや、大切な方への贈り物にいかがでしょうか。
幅1.5cm程のシンプルな木製額に入っています。
額は作品に合わせて職人が制作した上質なオリジナルフレームです。
シートには若干のヤケが見られます。
展示する上でほとんど気にならない程度かと思われますが、古い作品の持つ特性として予めご理解くださいませ。
関連記事