2023-10-12
内野隆文「肖像」

詳細
作家:内野隆文
作品名:肖像
年代:2023年
技法:キャンバスにアクリル
イメージサイズ:22.7×15.8cm(SM)
額サイズ:38×31×4cm
サイン:有
プライス:Sold Out
作品について
「肖像」シリーズについて
肖像は、かつてどこかに存在したかもしれない者たちの残影である。
時を経てその存在した事実が薄らいでいくように、時代も地域も、ときに性別すら不明瞭にした。
その人物を知る術はもはや無いが、彼らは皆、静かに凛とした佇まいを永遠に守っている。
古典的宗教画がイメージの土台にあり、それは1人の聖人が描かれた小さな板絵である。
誰かが大切に所有し、その家族が数百年にわたって祈りをささげてきた。
板は反って亀裂が入り、絵具は色褪せて所々剥がれている。
しかし聖人の美しさは褪せることなく、むしろ長い年月を耐えいっそう美しく、朽ちてなお崇高である。
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黄金色の背景に揺らめくように浮かび上がる人物像が印象的な作品です。
匿名性と神秘性という「肖像」シリーズを象徴する特徴が、画面の中に共存しています。
ストライプ柄の入れ子のある幅4.2cm程の黒の額に、黒い布マットが合わせてあります。
余白のあるボックス仕立ての額装は、作品の世界観を際立たせる美しい仕上がりとなっております。
壁掛けが基本ですが、棚などに立て掛けて飾ることもできます。
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