2023-11-05
内野隆文「星々のねむり」

詳細
作家:内野隆文
作品名:星々のねむり
年代:2022年
技法:キャンバスにアクリル
イメージサイズ:33.3×24.2cm(F4号)
額サイズ:48×39×5.5cm
サイン:有
プライス:お問い合わせください
作品について
「肖像」シリーズについて
肖像は、かつてどこかに存在したかもしれない者たちの残影である。
時を経てその存在した事実が薄らいでいくように、時代も地域も、ときに性別すら不明瞭にした。
その人物を知る術はもはや無いが、彼らは皆、静かに凛とした佇まいを永遠に守っている。
古典的宗教画がイメージの土台にあり、それは1人の聖人が描かれた小さな板絵である。
誰かが大切に所有し、その家族が数百年にわたって祈りをささげてきた。
板は反って亀裂が入り、絵具は色褪せて所々剥がれている。
しかし聖人の美しさは褪せることなく、むしろ長い年月を耐えいっそう美しく、朽ちてなお崇高である。
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暗い背景に浮かび、溶け込むかのような朧げな人物像。
本作は、匿名性と神秘性を帯びた一連の「肖像」シリーズにおける、第一作目に当たります。
これまで抽象画を中心に手掛けてきた画家が、自身の新しい境地を掴もうとするがごとく、ごく短い時間で描きあげた勢い漲る作品です。
タイル状の彫り装飾が重厚な雰囲気の額を合わせました。
黒い塗装の下から赤系の下地が透けて見える、暖かみのあるニュアンスです。
古典的な作品の世界観を際立たせるため、額も作家自らが選び仕上げました。
壁掛けが基本ですが、棚などに立て掛けて飾ることもできます。
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