2024-01-18
加山又造「『東京藝術大学 1992年カレンダー』より 上野のカラス」

詳細
作家:加山又造
作品名:『東京藝術大学 1992年カレンダー』より 上野のカラス
年代:1991年
技法:エッチング ed.350
イメージサイズ:5×7cm
額サイズ:31.3×31.3×3.3cm
サイン:版上有
プライス:Sold Out
作品について
戦後の日本画壇を代表する画家・加山又造による銅版画作品です。
東京藝術大学では、版画研究所が中心となり1960年代半ば頃から毎年恒例でカレンダーが制作されてきました。
こちらは、加山又造を含む計14名のアーティストが参加し、限定部数で発行された1992年版からの一作です。
「カラス」は加山又造がライフワークとして描いたモチーフのひとつで、画家の自画像としての側面もあると言われています。
首をぐっと捻って後ろを向く一羽のカラス。
何かにハッと気が付いたのか、続く者に大声で物申しているのか、今にもユニークな声が聴こえてきそうな、臨場感溢れる生き生きとした絵柄です。
黒×ゴールドのクラシカルな額に、面金加工のあるベージュの布マットが合わせてあります。
よく見ると木枠の角部分にごく微細なアタリや補彩跡が見られますが、展示上ほとんど気にならない程度と判断しております。
版面には気になるダメージはなく、全体としてはコンディション良好です。
小さな画面の中に加山又造らしさの詰まった作品は、アートコレクションやセンスの光る空間演出におすすめです。
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