2024-04-03

マルク・シャガール「『ヴェルヴ no.33-34 聖書』より 天使」

シャガール ヴェルヴ no.33-34 聖書 天使

詳細

作家:マルク・シャガール

作品名:『ヴェルヴ no.33-34 聖書』より 天使

年代:1956年

技法:リトグラフ

イメージサイズ:34×25.3cm

額サイズ:62.5×53.4×2.3cm

サイン:無

プライス:お問い合わせください

作品について

ロシア出身・フランスで活躍し「色彩の魔術師」と称された巨匠・シャガールの、リトグラフ作品です。

1930年、シャガールは画商ヴォラールからエッチングによる挿画本『聖書』の制作を依頼されます。

熱心なユダヤ教徒だった画家の作品には、かねてより宗教色が色濃いものが多く見られましたが、より聖書の舞台を探究するため、エジプトやパレスチナ、シリアなどの各国に出向き、熱心に取材を重ねた上で一連の作品群に挑んだと言います。

そうして『聖書』は、ヴォラールの死後1956年に105点の銅版画シリーズとして完成を遂げました。

こちらの「天使」は、『聖書』の出版に合わせて刊行された美術雑誌『ヴェルヴ(VERVE)』に収録された一枚です。

『ヴェルヴ』は、有名な美術評論家・編集者のテリアードが監修、パリの老舗版画工房・ムルローが刷りを手掛けた、世界で最も美しい雑誌として知られ、今も多くの愛好家に親しまれています。

『33-34号』には、挿画本『聖書』の全図版のほか、シャガールが本誌のために制作したオリジナル・リトグラフが複数点収められ、「天使」もその内の一点となります。

スピード感溢れるタッチと鮮やかな黄色が美しい、シンプルさが魅力の絵柄。

やわらかで軽妙な動きを湛えた描写がシャーガールらしく、聖なる存在でありながらも愛らしさや親しみやすさを感じさせる秀作です。

四隅に美しい模様のある幅5.5cm程の黒とゴールドの額に、刃先ゴールドのマットを合わせた、高級感のある額装です。

流行に左右されることのない、落ち着きと気品に溢れた作品は、コレクションとしてはもちろん、大切な方への贈り物にもおすすめです。

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