2023-08-04

ジョルジュ・ルオー「『流れる星のサーカス』より 親代々の旅芸人」

ルオー 流れる星のサーカス 親代々の旅芸人

詳細

作家:ジョルジュ・ルオー

作品名:『流れる星のサーカス』より 親代々の旅芸人

年代:1938年

技法:アクアチント ed.280

イメージサイズ:30.5×20.3cm

額サイズ:57.2×47.4×3.3cm

サイン:版上有

プライス:Sold Out

作品について

20世紀フランスを代表する画家、ジョルジュ・ルオー。

宗教主題を中心に、道化師や踊り子といった苦悩する人間をモチーフにした数々の名作を残しています。

こちらは、画商ヴォラールの監修により1938年に出版された版画集『流れる星のサーカス』に収録された一枚。

17点の多色刷り銅版画と82点の木版画を添えた豪華本で、テキストもルオー自身が執筆しました。

テーマは、画家が生涯に渡り題材としたサーカス。

スポットライトを浴びる華やかな部分だけでなく、舞台袖で休憩する姿など、人物たちの人間味溢れる情景が取り上げられています。

赤いカーテンのある空間で椅子に座る、一人の旅芸人。

これから訪れる舞台を待っているところでしょうか。

あるいは出番が終わり、ホッと息をついている場面かもしれません。

男性が抱える様々な光と闇の内面性が、ステンドグラスのような鮮やかで力強い描写で表現された秀作です。

画面右下には、ルオーの版上イニシャルサインと、原版の制作年がございます。

美しい彫りのあるゴールドとダークブラウンの額に、ベージュの布マットが合わせてあります。

絵柄を際立たせるクラシカルで上質なフレームも、見どころのひとつです。

流行に左右されることのない、いつまでも変わらない価値を楽しむことのできる作品。

アートコレクションにいかがでしょうか。

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