2023-06-30
ジョルジュ・ルオー「『受難』より 二人の男」
詳細
作家:ジョルジュ・ルオー
作品名:『受難』より 二人の男
年代:1939年
技法:木版 ed.270
イメージサイズ:30×20cm
額サイズ:53.5×41.8×2.4cm
サイン:版上有
プライス:Sold Out
作品について
20世紀フランスを代表する画家、ジョルジュ・ルオー。
宗教主題を中心に、道化師や踊り子といった苦悩する人間をモチーフにした数々の名作を残しています。
こちらは、画商ヴォラールの依頼で制作に取り掛かり、1939年に出版された版画集『受難(パッション)』に収録された一枚です。
フランスの詩人アンドレ・シュアレスの散文詩に、ルオーによる17点の多色刷り銅版画と82点の木版画を添えた豪華本。
聖書におけるキリストの受難をテーマに、キリストや職人、農夫、漁師などが精神性豊かに描かれています。
1927年に始まった構想から12年の歳月をかけて完成された、ルオーの代表的版画集のひとつです。
本作は、ルオーの下絵を元に、製版をG. オーベール、刷りをアンリ・ジュルドが手掛けた木版画です。
向かうあう正装した二人の男性が、画面いっぱいに配されています。
太く力強い輪郭線がルオーらしい、人間の内面をあぶり出すような描写です。
画面右下には、ルオーの版上イニシャルサインと、原版の制作年がございます。
幅1.7cm程のナチュラルなブラウンの額に入っています。
シートのマージンにはわずかにヤケが見られます。
額も年代物のため、若干の小傷や木枠のすき間等の経年変化が見られます。
展示する上でほとんど気にならない程度かと思われますが、古い作品の持つ味わいとして予めご理解くださいませ。
流行に左右されることのない、いつまでも変わらない価値を楽しむことのできる作品。
アートコレクションや、上質な空間演出にいかがでしょうか。
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