ベルナール・ビュッフェ「『画家への手紙』より コンポジション」
詳細
作家：ベルナール・ビュッフェ
作品名：『画家への手紙』より コンポジション
年代：1965年
技法：リトグラフ ed.6000
イメージサイズ：17×23cm
額サイズ：37.8×43.9×3.8cm
サイン：版上有
プライス：お問い合わせください
作品について
20世紀フランスを代表する巨匠、ベルナール・ビュッフェ。
抽象美術が時代の主流に移り変わる中、あえて具象絵画にこだわり生涯制作を続けました。
黒く鋭い線描と鮮やかな色彩で描かれた作品の数々は、時代を超えてたくさんの人々の心を捉えています。
こちらは、同時代に活躍したフランスの画家、ラウル・デュフィの没後10年を記念して作られた追悼画文集『画家への手紙（LETTRE À MON PEINTRE）』に収録された一枚です。
デュフィの原画に基づくリトグラフ18点に加え、ビュッフェをはじめ、コクトーやブラック、シャガール、ユトリロ、アポリネールなど、多くの芸術家や文筆家たちから寄せられた追悼文とオリジナル版画を、デュフィの友人マルセル・ウリーが編纂し、限定部数で刊行した挿画本となります。
リトグラフの刷りは、パリの老舗・ムルロー工房が手掛けました。
バイオリンのある卓上の風景。
譜面台にはモーツアルトの楽譜が置かれています。
ビュッフェらしい、力強く印象的な絵柄です。
左上にはフランス語で「ラウル・デュフィに捧ぐ」、右下にはビュッフェの署名の版上刷りがございます。
『画家への手紙』の中で、ビュッフェはデュフィの色彩とデッサンの素晴らしさを讃えるテキストを残しました。
バイオリンをモチーフにした本作は、音楽一家に生まれて自身も音楽への造詣が深かったデュフィに対する敬意の表れだと言えるでしょう。
幅3cmほどの黒金の上質な木製額を合わせています。
渋く落ち着いた発色のゴールドが、ビュッフェの作品世界を際立たせる仕上がりです。
流行に左右されることなく、永く大切に受け継ぎ楽しみたい作品。
アートコレクションとしてはもちろん、大切な方への贈り物にもおすすめです。
