2023-02-21

小さな木彫りの熊

小さな木彫りの熊 昭和ヴィンテージ

詳細

種別:アンティーク

品名:小さな木彫りの熊

国:日本

年代:昭和30~40年代

素材:木

サイズ:13×20×12cm(台座含む)

備考:装飾品は含みません

プライス:Sold Out

作品について

その昔は一家にひとつ必ずあったとも言われるほどの置物の定番、木彫りの熊。

時代は変わり、今では家庭で見かけることは少なくなりましたが、骨董品としての価値が近年再評価されてきています。

発祥のルーツは北海道。

明治維新後に旧尾張藩士が開拓した八雲町で、人々の収入源の確保として、農民やアイヌ民族たちに熊の置物を作らせたのだそう。

徳川義親という人物が、スイスのベルンで古くから作られている伝統工芸品の木彫りの熊と出会ったのが、アイディアのきっかけと言われています。

一方、小刀の扱いに長けているアイヌ民族の中で、いつしか自然に作られるようになっていったという説もあるそうです。

次第にヒグマが鮭を加えた姿が定着し、魔除けや厄除け、合格祈願などの縁起物としての意味合いが付与されて人気のアイテムとなっていきました。

こちらの熊は、片手に載るほどのちょこんと小ぶりなサイズ。

菊の花に似た毛並みの彫りは「菊型毛」と呼ばれ、北海道で確立された伝統的な技法です。

大物を仕留めて揚々と歩く迫力のシーンでありながら、そのサイズ感からか、感じるのはどちらかと言うと可愛らしさ。

ぷっくりとした体つきをついつい撫でてしまう、母性本能をくすぐられる雰囲気です。

古い年代に作られたヴィンテージ品のため、本体や台座には若干の小傷等の経年変化がございます。

現代に作られたものとは全く異なる、古いものならではの風合いとして、楽しんでいただければと思います。

素朴で愛らしい日本のレトロ工芸を、現代の暮らしの中に素敵に取り入れてみてはいかがでしょうか。

関連記事