2025-11-03
ドンの聖母 ロシアイコン

詳細
種別:アンティーク
品名:ドンの聖母 ロシアイコン
年代:19世紀
技法:木に彩色
イメージサイズ:31.2×26.7×3cm
額サイズ:51×47.6×8cm
プライス:お問い合わせください
作品について
14世紀にギリシャ人によって描かれたイコンに倣う一作です。
手本のイコンは1380年、現在のロシア・ドン川付近で発生した「クリコヴォの戦い」の後、勝利を収めたロシアのドン・コサック軍からドミトリー・ドンスコイ大公に贈られたという記録が残されており、地名に由来し《ドンの聖母》と名付けられました。
聖母マリアに頬を寄せる幼子イエスの姿は、正教会に伝わる「エレウサ型(“憐み”の意味)」と呼ばれる伝統的な図像です。
我が子への限りない愛情、来たる受難に対する嘆き、そして全人類への慈愛を表すとされています。
19世紀ロシアにて描かれた本作もまた、画面を慈しみと悲しみが満たし、鑑賞者と交わることのない聖母子の眼差しに、ただただ胸打たれます。
慎重に引かれた線、幾何学的な装飾模様、光輪や衣装の華やかな発色。
祈りの場面に対峙するのにふさわしい、神秘的で崇高な秀作です。
非常に古い板絵のため、木材の反りや小傷、彩色のスレや亀裂等の経年変化が生じていますが、極端な割れや剥落等のダメージはありません。
背面には反りを防ぐための桟が取り付けられています。
アクリルボックスにワインレッドのベルベットマットを合わせた額装です。
裏板には、来歴を示すギャラリーのシールが貼られています。
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