2024-02-07

阿弥陀如来坐像

阿弥陀如来坐像

詳細

種別:アンティーク

品名:阿弥陀如来坐像

国:日本

素材:木に手彩

サイズ:30×17×9.7cm

プライス:Sold Out

作品について

「南無阿弥陀仏」と唱えた全ての人を救い、はるか西の彼方にある極楽浄土へ導く仏様として知られる阿弥陀如来。

国内でも多くの寺院の本尊にまつられ、広く親しまれています。

臨終に際する人の生前の行いに応じ、九つの異なる迎え方を使い分けるとされ、様々な像が盛んに作られてきました。

本作では、両手の人差し指を立てた上に親指を添える「定印(じょういん)」という印相が結ばれています。

深い信仰と善い行いを積んだ人間を迎える、阿弥陀如来像の中でも最も典型的な姿です。

眼を閉じて瞑想するお顔はとても柔和。

坐る蓮華座や光背、螺髪や衣紋、それぞれに刻まれた造形は丁寧で、全体に慈悲深い趣が漂います。

正確な制作年代は定かではありませんが、佇まいや状態から判断し、相当の年月を経たものでしょう。

制作当時木肌を彩っていたであろう朱彩色や金箔は剥落が進み、わずかにその痕跡を残した状態となっています。

また、台座の下二段はおそらく欠損または破損のため、後世に直し・付け足しが施されたものです。

上部のオリジナル部分と直し部分は、使用されている材や彩色の発色が大きく異なりますので、掲載画像でも判別いただけると思います。

何らかの理由でダメージが生じたお像を修復し、大切に現代へと受け継いできた歴史が伝わってくる作品。

宗教系アンティークや古美術のコレクションとして、またはご自宅のご仏壇や、お部屋の個性的な空間演出用に、いかがでしょうか。

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