2025-03-31
坂本善三「双」

詳細
作家:坂本善三
作品名:双
年代:1985年
技法:リトグラフ ed.EA
イメージサイズ:40×53.3cm
額サイズ:62.8×74.8×1.5cm
サイン:有
プライス:お問い合わせください
作品について
熊本県小国町出身の画家・坂本善三。
上京し本郷絵画研究所と帝国美術学校に学び、兵役に就きながらも絵画の研鑽を積んだ後、終戦を機に故郷・熊本へ拠点を移します。
風景や静物が中心だった作風は、渡欧以降、日本の風土と生活に着目した抽象画へと変化を遂げ、独自の様式は「グレーの画家」や「東洋の寡黙」と称され国内外で高く評価されています。
本作は、坂本善三が世を去る2年前の1985年に制作されたリトグラフです。
明暗の反転した水平線が上下に並ぶコンポジション。
勢いよく引いたダイナミックな筆致と、グレーから茶にかけての豊かな色幅によって、一度見たら深く記憶に刻まれる画面が生まれました。
渋く落ち着いた色合いがまず想起させるのは、命が芽吹く土壌ではないでしょうか。
または、茅葺屋根の懐かしい佇まいや、水面に映る舟のシルエットにも見えてくるかもしれません。
作品を通して鑑賞者の想像力を膨らませ、日本的な美意識に目を向けるきっかけを与えたいと願う、画家の意志が秘められているかのようです。
版画制作にも熱心に取り組んだ坂本善三の、晩年も全く衰えることのない創意を窺える一作です。
マージンには、作家による直筆サインとエディション番号の記載がございます。
本作は、総部数100部の内の「EA版(作家保存版)」に当たります。
幅4.3cm程のブラウンの額を合わせました。
お部屋の和洋を問わず、落ち着いた雰囲気を演出してくれる仕上がりとなっております。
流通の少ない希少な作品は、アートコレクションとして大変おすすめです。
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