丸尾康弘「ハル」

詳細

作家：丸尾康弘

作品名：ハル

年代：2025年

技法：楠・彩色・玉眼

サイズ：24.5×10×7cm

サイン：有

備考：専用箱付

プライス：Sold Out

作品について

手を後ろに向けて鳥のように。

捉えどころのない独特の表情には、期待と不安、好奇心と戸惑いが交錯する複雑な内面が滲んでいます。

丸尾康弘は、予測不能な天災や複雑化する現代社会を歩む子どもたちをしばしば作品の題材とします。

可愛らしい少女ハルは、そうした彼らを表す普遍的・抽象的なイメージです。

人間を救済へと導く「不動明王」から引用した要素が、瞳と牙に。

生きる上での支えとなる見えない人々の存在は、四本の足に。

無垢でか弱い子どもの姿に、まるで力を授けるかのごとく融合した異形性が印象的です。

先の見えない未来へ向かって、小さな翼で今まさに飛び立とうとする、前向きな希望を感じる作品です。

丁寧で味わい深い彫りと、ぬくもり溢れる彩色が魅力。

国内外で高い注目を集める彫刻家による秀作を、アートコレクションにいかがでしょうか。