2024-08-20

有元利夫「『雲の誕生』より Pl.7」

有元利夫 雲の誕生 Pl.7

詳細

作家:有元利夫

作品名:『雲の誕生』より Pl.7

年代:2002年

技法:エッチング ed.155

イメージサイズ:13.8×9.9cm

額サイズ:30.9×26.5×3cm

サイン:画室印有

プライス:Sold Out

作品について

初期ルネサンス様式を軸に、イタリアのフレスコ画と日本の仏画を融合させた独特の画風で抒情的な絵画世界を表現する天才画家、有元利夫。

惜しくも38歳という若さで夭逝したにも関わらず、その画業は多くの愛好家や追随者を残すほどの影響を与えました。

こちらは有元利夫が生前に制作し、未発表のまま世を去った後、遺族の監修のもとで刊行された版画集『雲の誕生』に収録された銅版画です。

菱形模様のブラウスを纏った人物。

アルルカンのようにも見えるその人が、果たして何者であるかという問いは、画家が求めたものではないのでしょう。

濃い影を落とす空間でひとり俯く内省的な表情に、普遍的・神秘的な印象を感じます。

小さな頭部とボリュームのある体つきの人物像、無数に刻まれた繊細な線。

有元利夫作品の特徴が色濃く表れた、宗教的静謐さと古典様式への憧憬の念で満ちた秀作です。

マージンには155部の限定番号と共に、画室印がございます。

幅1.2cm程のブラウンの木製額に入っています。

落ち着いた色合いが、作品世界と品よく調和する仕上がりです。

残された作品がわずかのため、版画作品も今ではごく希少なものとなりました。

アートコレクションや、大切な方への贈り物にいかがでしょうか。

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