2024-08-24

南桂子「鳥と魚」

南桂子 鳥と魚

詳細

作家:南桂子

作品名:鳥と魚

年代:1966年

技法:エッチング、ソフトグラウンドエッチング ed.EA

イメージサイズ:30×29.2cm

額サイズ:47.3×45.8×1.5cm

サイン:有

プライス:お問い合わせください

作品について

戦後日本を代表する銅版画家・南桂子。

富山県に生まれ、女学校在学中より絵画に興味を持ち制作していましたが、版画家・浜口陽三との出会いをきっかけに銅版画の道へと進みます。

フランス、アメリカ、日本と拠点を移しながら発表した作品の数々は、抒情的で繊細な世界観によって今も世界中で広く親しまれています。

本作は、フランス時代の1966年に制作された銅版画です。

枝に留まる一羽の鳥。

視線の先にはのどかに泳ぐ魚たち。

何気ない水辺の風景が、単純化・図案化した構図で表現されています。

エッチングの刺繍のように繊細な線と、ソフトグラウンドエッチングによる柔らかな点の集積が組み合わされた画面。

目を見張るほどの細密描写でありながらも、全体に漂う雰囲気は膨大な作業を感じさせず、牧歌的で静謐です。

鑑賞者を穏やかな物語世界へと誘う、南桂子の魅力が詰まった作品です。

マージンには、作家による直筆サインとエディションが書き込まれています。

本作は、総部数50部の内の「EA版(作家保存版)」に当たります。

幅1.3cmほどのブラウンの木製額に入っています。

60年近い年月を経た作品のため、版面には若干の褪色や数か所にごく微細なシミなどの経年変化がございます。

また、年代物の額にも小傷などの使用感が見られます。

展示上ほとんど気にならない程度かと思われますが、古い作品の持つ特性として、予めご理解くださいませ。

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