アンリ・マティス「『アンリ・マティス デッサン 1936』より ルーマニアのブラウス」
詳細
作家:アンリ・マティス
作品名:『アンリ・マティス デッサン 1936』より ルーマニアのブラウス
年代:1936年
技法:オフセット
イメージサイズ:20.2×26.4cm
額サイズ:38.7×44.7×2cm
サイン:版上有
プライス:Sold Out
作品について
フランスが生んだ20世紀最大の巨匠のひとり、アンリ・マティス。
当時誰もを驚かせた大胆な色遣いによって「色彩の魔術師」と称され、フォーヴィスム時代の代表作や晩年の切り絵シリーズなど、記憶に残る数々の名作を残しました。
こちらは、フランスの出版社カイエ・ダールより刊行された作品集からの一枚です。
マティスの素描を元にした挿画が収められ、文筆家クリスチャン・ゼルヴォスによるテキストと詩人トリスタン・ツァラの詩が併せて寄稿された豪華な内容の書籍です。
官能的で優美な女性像をテーマに描いた、マティス自身が監修・装丁を手掛けるこだわりの豪華本で、後年の復刻版ではなく本オリジナル版は今では大変入手が難しくなっています。
鏡の前に置かれた肘掛け椅子にゆったりともたれる婦人。
美しい刺繍の施されたルーマニアのブラウスは、1930年代に友人から入手して以降、マティスの作品に度々登場するモチーフとなりました。
シンプルな輪郭線と、刺繍やネックレスの精緻な描き込みのバランスに、マティスのドローイングの神髄をたっぷりと感じる一枚です。
古い年代の作品のため、シートにはヤケやシミなどの経年変化が見られます。
マティスが生きた時代から受け継がれたものの味わいとして、ご理解くださいませ。
幅4cmほどのかまぼこ型のブラウンの額に、アイボリー味がかったマットを合わせました。
年代物の作品の風合いを引き立てる、落ち着きのある仕上がりです。
リビングや書斎の上質な装いに、あるいは大切な方への贈り物に、いかがでしょうか。