2023-03-29
ジョルジュ・ルオー「『ユビュおやじの再生』より 横顔」
詳細
作家:ジョルジュ・ルオー
作品名:『ユビュおやじの再生』より 横顔
年代:1932年
技法:銅版 ed.305
イメージサイズ:30×19.5cm
額サイズ:55.8×43.3×2.5cm
サイン:版上有
プライス:Sold Out
作品について
20世紀フランスを代表する画家、ジョルジュ・ルオー。
キリストの受難などの宗教主題を中心に、道化師や踊り子といった苦悩する人間をモチーフにした数々の名作を残しています。
こちらは、画商ヴォラールの依頼で制作に取り掛かり、1932年に出版された版画集『ユビュおやじの再生』に収録された一枚です。
フランスの作家アルフレッド・ジャリによる戯曲『ユビュ王』を元に、ヴォラールが続編となるテキストを執筆、挿画をルオーが担当した大変希少な豪華本です。
画家にとって初の本格的な銅版画制作となった本シリーズ。
人間の欲や本性を風刺的・滑稽に綴る内容に、当時ルオーは大変苦労したそうで、これまでの宗教色の強い作風のイメージを覆す記念碑的な作品として重要な作品群となりました。
太い輪郭線でダイナミックに描かれた女性の横顔。
人間の本質がむき出しになったような世俗性と、一種の聖像画にも似た崇高な雰囲気を併せ持つ、ルオーらしさを存分に楽しめる絵柄です。
美しい彫り模様のある幅3cm程のゴールドと黒の額に入っています。
シート・額ともに年代物のため、小さなシミや額のアタリなどの若干の経年変化が見られます。
展示する上でほとんど気にならない程度かと思われますが、古い作品の持つ味わいとして予めご理解くださいませ。
モノクロの銅版画は、現代の慌ただしい日常につかの間の休息と落ち着きを与えてくれるように感じます。
アートコレクションやこだわりのギフトに、いかがでしょうか。
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