2025-04-15

ジョルジュ・ルオー「『受難』より キリストと聖女」

ルオー 受難 キリストと聖女

詳細

作家:ジョルジュ・ルオー

作品名:『受難』より キリストと聖女

年代:1939年

技法:木版 ed.270

イメージサイズ:29.5×19.5cm

額サイズ:53.3×43.2×3.6cm

サイン:版上有

プライス:お問い合わせください

作品について

20世紀フランスを代表する画家、ジョルジュ・ルオー。

宗教主題を中心に、道化師や踊り子といった苦悩する人間をモチーフにした数々の名作を残しています。

こちらは、画商ヴォラールの依頼で制作に取り掛かり、1939年に出版された版画集『受難(パッション)』に収録された一枚です。

フランスの詩人アンドレ・シュアレスの散文詩に、ルオーによる17点の多色刷り銅版画と82点の木版画を添えた豪華本。

聖書におけるキリストの受難をテーマに、キリストや職人、農夫、漁師などが精神性豊かに描かれています。

1927年に始まった構想から12年の歳月をかけて完成された、ルオーの代表的版画集のひとつです。

本作は、ルオーの下絵を元に、製版をG. オーベール、刷りをアンリ・ジュルドが手掛けた木版画です。

空に浮かぶのは太陽、あるいは満月でしょうか。

キリストと傍らに跪く弟子が登場する静謐な場面が、ルオーらしい太く力強い線で表現されています。

版面右下には、ルオーの版上イニシャルサインがございます。

黒×ゴールドのクラシカルな額に、面金加工のあるベージュの布マットとネームプレートが合わせてあります。

シートには若干のヤケや波打ち、額にもわずかな小傷等の経年変化がございます。

展示上ほとんど気にならない程度と判断していますが、古い作品の持つ特性として予めご理解くださいませ。

流行に左右されることのない、いつまでも変わらない価値を楽しむことのできる作品。

アートコレクションや、上質な空間演出にいかがでしょうか。

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