2023-02-16

ジョルジュ・ルオー「『ユビュおやじの再生』より ふたりの奥様」

ルオー ユビュおやじの再生 ふたりの奥様

詳細

作家:ジョルジュ・ルオー

作品名:『ユビュおやじの再生』より ふたりの奥様

年代:1932年

技法:銅版 ed.305

イメージサイズ:27×18.8cm

額サイズ:54.8×43.3×2cm

サイン:無

プライス:Sold Out

作品について

20世紀フランスを代表する画家、ジョルジュ・ルオー。

キリストの受難などの宗教主題を中心に、道化師や踊り子といった苦悩する人間をモチーフにした数々の名作を残しています。

こちらは、画商ヴォラールの依頼で制作に取り掛かり、1932年に出版された版画集『ユビュおやじの再生』に収録された一枚です。

フランスの作家アルフレッド・ジャリによる戯曲『ユビュ王』を元に、ヴォラールが続編となるテキストを執筆、挿画をルオーが担当した大変希少な豪華本です。

画家にとって初の本格的な銅版画制作となった本シリーズ。

人間の欲や本性を風刺的・滑稽に綴る内容に、当時ルオーは大変苦労したそうで、これまでの宗教色の強い作風のイメージを覆す記念碑的な作品として重要な作品群となりました。

画面いっぱいに描かれたふたりの女性。

太い輪郭線やダイナミックな構図は、一枚の絵の中に強烈な生命力をこめるルオーの神髄をよく表しています。

幅2.4cm程のゴールドの額に入っています。

長い年月を経た作品のため、シートにはヤケや小さなシミ、額にもわずかにアタリや補修跡などが残っています。

展示する上でほとんど気にならない程度かと思われますが、古い作品の持つ味わいとして予めご理解くださいませ。

モノクロの銅版画は、現代の慌ただしい日常につかの間の休息と落ち着きを与えてくれるように感じます。

アートコレクションやこだわりのギフトに、いかがでしょうか。

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