猪熊弦一郎「『LANDING』より 石の会話」

詳細
作家:猪熊弦一郎
作品名:『LANDING』より 石の会話
年代:1990年
技法:リトグラフ ed.150
イメージサイズ:53×45.5cm
額サイズ:81.7×70.1×2.9cm
サイン:有
プライス:Sold Out
作品について
香川県出身、20世紀日本を代表する画家、猪熊弦一郎。
東京美術学校で藤島武二に学んだ後、1938年に渡仏、その後ニューヨーク、ハワイ、日本と活動の拠点を移しながら生涯制作を続けました。
マティスやピカソ、藤田嗣治ら名だたるアーティストたちとの交流に刺激を受け、画風は一つに留まることなく度々変化します。
人物の顔や動物、建造物、抽象形態など、様々なモチーフと向き合う中、創作の根底には一貫して「絵として美しいもの」を描こうとする意図があったと言います。
こちらは、1990年の三越での展覧会のために制作した版画集『LANDING』に収録された、3点のオリジナル・リトグラフの内の一作です。
猪熊弦一郎自身の手により直接ジンク板に描画され、アルシュ紙に限定部数で刷られました。
1993年に画家が世を去る数年前に描かれた本作。
画面を浮遊する黒を基調とした有機的な形態に鮮やかな色彩が添えられ、生き生きとしたリズムが生まれています。
抽象的な構成の中にさり気なく登場する「鳥」は、晩年に好んで取り上げた題材です。
名づけられた画題の通り、それぞれのフォルムがまるで会話を楽しむように呼応し合う、躍動感とユーモアに溢れた世界観にご注目ください。
直筆サイン付きの大判作品は、アートコレクションとしても大変おすすめです。
幅2cm程のゴールドの額に入っています。
シートのコンディションは良好ですが、年代物の額には小さなアタリや補修跡、アクリル板のスレなど所どころに若干の経年変化が見られます。
展示する上でほとんど気にならない程度かと思われますが、古い作品の持つ特性として予めご理解くださいませ。