2025-06-19

ベルナール・ビュッフェ「赤い鍋のある静物」

ベルナール・ビュッフェ 赤い鍋のある静物

詳細

作家:ベルナール・ビュッフェ

作品名:赤い鍋のある静物

年代:1982年

技法:リトグラフ ed.150

イメージサイズ:51×66.5cm

額サイズ:82.5×96×3cm

サイン:有

プライス:Sold Out

作品について

20世紀フランスを代表する巨匠、ベルナール・ビュッフェ。

抽象美術が時代の主流に移り変わる中、あえて具象絵画にこだわり生涯制作を続けました。

黒く鋭い線描と鮮やかな色彩で描かれた作品の数々は、時代を超えてたくさんの人々の心を捉えています。

本作は、卓上の静物を題材とした1982年作のリトグラフです。

長い持ち手と注ぎ口のある赤い鍋。

テーブルクロスの上には、ワイン瓶とグラスが2本ずつ。

対象を眺める視点は一か所に定まらず、デッサンの世界ではいわゆる逆パースと呼ばれる遠近法上の矛盾が意図的に取り入れられています。

画面全体に広がるダイナミックな線と、印象的な配色のハーモニーが美しく、描かれることのない不在の人物の気配がどこからともなく漂ってくるかのようなリアリティを感じます。

日常的なワンシーンが、ビュッフェの手により緊張感とドラマ性に満ちた絵画空間へと再構築された秀作です。

マージンには、ビュッフェによる直筆サインとエディション番号の記載がございます。

四隅に装飾のあしらわれた黒とゴールドの額が合わせてあります。

シートは気になるダメージのない美品ですが、額には角や縁の小さな欠けやアタリ、補彩跡、裏板のシール跡等の経年変化が見られます。

展示上ほとんど気にならない程度と判断しておりますが、人の手を渡り受け継がれてきた作品の持つ特性として、予めご理解くださいませ。

流行に左右されず、これから先もずっと大切に受け継いでいきたい名画。

アートコレクションや、オフィスの上質な空間演出に、いかがでしょうか。

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