2025-11-03
燃え尽きることなきいばらの聖母 ロシアイコン

詳細
種別:アンティーク
品名:燃え尽きることなきいばらの聖母 ロシアイコン
国:ロシア
年代:18-19世紀頃
技法:木に彩色
イメージサイズ:50.2×38.3×3.2cm
プライス:お問い合わせください
作品について
『旧約聖書』の「出エジプト記」冒頭に記された、神の山ホレブで預言者モーセが目撃した出来事に基づく図像。
モーセが炎の中にあるにも関わらず燃え尽きない不思議ないばらをしばらく眺めていると、中から神の声が聞こえてきた、というエピソードです。
正教会では、いばらを聖母マリアに見立て、後にキリストを身籠る神秘の予兆であると解釈しています。
画面を分割するのは、聖母を象徴する薔薇の花と八角形の星型。
二層の重なりで表された星の内、赤い部分は「燃える炎」、青い部分は「燃えざるいばら」を暗示しています。
中央の円形には、左手に幼子を抱き、右手で天に続く梯子を持つ聖母が描かれ、周囲を天使や福音書記者の姿が囲みます。
非常に古い板絵のため、木材の欠けや歪み、虫喰い跡、彩色の亀裂や剥落等の経年変化が見られます。
背面には反りを防ぐための桟が取り付けられています。
縦方向に大きく割れが生じていますが、制作当初から2枚の板を繋げていた可能性もございます。
年月と共に育った表情に、得も言われぬ迫力を感じる秀作です。
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