2025-11-03

三聖人 東欧イコン

三聖人 東欧イコン

詳細

種別:アンティーク

品名:三聖人 東欧イコン

国:東ヨーロッパ

年代:18-19世紀頃

技法:木に彩色

イメージサイズ:35.1×30.9×2.5cm

プライス:お問い合わせください

作品について

三人の聖人を横並びに描いた東欧イコンです。

左から、聖ニフォン、聖モーセ、聖ボニファティウス。

画面上方には祝福のポーズを取るキリスト、両脇には天使たちが描かれています。

黄金色の画面を取り囲むように周縁にあしらわれた花飾りが可憐な印象です。

キリストや聖母マリア、あるいは主要な聖人たちの単身や列伝を描いたイコンと比べ、こうした複数の聖人の集合した図像は歴史的にも比較的表現の自由度が高かったようです。

決められた構図や特別な根拠が無いことも稀ではなく、依頼者の希望に応じるかたちで残されたものも数多く存在しています。

天上と地上を橋渡しする役割を持つ聖人たちは、地域ごとの特徴を帯びながら、各地で盛んに制作されたのでした。

画面に白や水色の塗料が飛び散る独特の姿は、イコンが教会や修道院などではなく、個人の住居に置かれていたことを示唆するものでしょうか。

時の流れの中で、生活空間や保管場所での何らかのアクシデントもあって当然と考えるのも面白いものです。

非常に古い板絵のため、木材の歪みや欠け、虫喰い跡、彩色の亀裂や剥落等の経年変化が見られます。

板の上下の側面には反りを防ぐための桟が取り付けられています。

一般的な桟の入れ方とはやや異なる仕様は、イコンを軽量化するための工夫だったのかもしれません。

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