2025-11-02

ソロヴェツキーの聖ゾシマと聖サワッティー ロシアイコン

ソロヴェツキーの聖ゾシマと聖サワッティー ロシアイコン

詳細

種別:アンティーク

品名:ソロヴェツキーの聖ゾシマと聖サワッティー ロシアイコン

国:ロシア

年代:18-19世紀頃

技法:木に彩色

イメージサイズ:11.1×8.8×0.8cm

額サイズ:27.1×24.8×5cm

プライス:Sold Out

作品について

ロシアの聖人、聖サワッティーと弟子の聖ゾシマを描いた小型イコンです。

15世紀、二人は北ロシアにソロヴェツキー修道院を建立します。

修道院は16世紀に至るまで白海沿いを中心に領土を広げ、様々な製品の加工と販売、さらには貿易を展開しながら政治経済の拠点として華咲かせ、ロシアで最も影響力のある聖地へと成長を遂げました。

16世紀以降は石造りの堅牢な外壁を活かした要塞に、また20世紀に修道院が閉鎖されてからはソビエト連邦の強制収容所に姿を変え、多くの人々が命を落とす悲しい歴史が重ねられたという側面も併せ持ちます。

修道僧の衣を着てソロヴェツキー修道院を掲げ持つ伝統的な図像は古くから人気があり、修道院内に設けられたイコン工房にて多くの板絵が生まれました。

本作もまた、過去の作例を忠実に踏襲した構図です。

極めて小さな画面に、祈りを捧げるような慎重な筆運びで映し出された場面。

大型イコンと比べ親しみやすく、旅先に携帯したりと身近なお守りのような存在として大切に所有されていたものと思われます。

非常に古い板絵のため、木材の小傷や亀裂、彩色のスレや剥落等の経年変化が見られます。

彫り飾りのあるダークブラウンの木製額に、ワインレッドのベルベットマットを合わせた仕上がりです。

額は、イコンの世界観を元に制作した、嶋田製作所による上質なオリジナルフレームです。

関連記事