2024-02-16

版画読本

版画読本

詳細

種別:アンティーク

品名:版画読本

国:日本

編者:造形版画協会

年代:昭和17年(1942年)

素材:書籍

サイズ:18.7×13×1.2cm

備考:木版2点・モノクロ挿画18点・文中図版複数点入

プライス:Sold Out

作品について

昭和17年に双林社より出版された、版画技法のテキストです。

「版画とは何か」から始まり、木版、銅版、石版、合羽版の具体的なテクニック、版画の保存方法に至るまで、痒い所に手が届く充実の内容が網羅されています。

文中にレトロな注釈と共に添えられた道具や過去の作例などのモノクロ図版も、一つひとつに味わいがあり、見ていて飽きることがありません。

そして本書の希少性を高めているのが、冒頭に挿入された数々の挿画。

シャガールやマティス、ルオーら巨匠たちの図版だけでなく、本文の執筆も担当した水船六洲・清水正博の二名によるオリジナルの手刷り木版が収録されています。

扉ページに所有者の押印と共に残る「昭和十七年八月二十九日 求之」という書き込みも見どころ。

書籍を購入した日付をきちんと記録する、律義な性分の人物だったのでしょう。

巻末の奥付には、今では見ない「質問券」と呼ばれる紙片が挟んであります。

全体に、ヤケやシミ、ヨレ等の経年変化がございます。

80年以上もの時を経た古書の持つ風合いとして予めご理解くださいませ。

その昔に伝授された版画技法を学んでみるのはもちろん、古い本のある空間演出用として、あるいは添えられた図版を額装して楽しむのも素敵です。

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